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世界の奇祭に勝手にエントリー!? 別府が誇る『湯ぶっかけまつり』

60㌧の温泉が公道に乱れ飛ぶ! 狂喜乱舞のお祭り

別府八湯温泉まつりのプログラムのひとつである「湯ぶっかけまつり」が、とにかくクレイジーなまつりであることを周知したく、今回筆を取らせていただいた。

 

世界には、スペインの「トマティーナ」(トマトを投げあうトマト祭り)や、タイの「ソンクラーン」(水かけ祭り)など有名な奇祭があるが、別府の「湯ぶっかけまつり」も引けを取らない狂いぶりで毎年開催されている。ちなみに、湯ぶっかけまつりが開催されるのは、別府八湯温泉まつりが行われる4月最初の日曜日である。

そしてその内容が、とにかく凄い。

別府の駅前通りを歩行者天国にして約30分間で、温泉60トンを(※2019年現在)放水ホースなど使用して沿道からぶちまける。道路を周る神輿はもちろん、見物客もズブ濡れのまさに奇祭である。

出発前の様子。嵐の前の静けさ…。

※60トンは、2019年現在の湯量です。毎年増量しているため、今後も増量の可能性あり

 

今年の湯ぶっかけまつりがはじまる!!

会場中にBGMが流れ、人を乗せた神輿が動き出し、沿道からは、大量の湯柱が立ち、そこら中が、たちまち温泉によりズブ濡れとなり、会場のボルテージも一気に上がる。

放水だけでなく温泉水鉄砲や温泉水爆弾も乱れ飛び奇祭感が上昇。

※写真は、カメラに防水対策をしている為、一部見づらい部分があります。予めご了承ください。

 

泡とダンスと温泉!

神輿が一回りすると観客がステージ前になだれ込み踊り始める。そこに泡が舞い狂い、温泉が乱れ舞う。狂乱の熱気が会場中を包む。温泉湯量もさらにグレードアップし、見物客がおぼれるような感覚を覚え始める。そして会場中の熱狂は最高潮に達する。

 

最後に健康面の観点からは、4月初旬のため、気温も低い場合もあり、温泉を浴びている間は温かく問題ないが、放水が終わる終了後は、寒さに襲われる可能性がある。しかし、そこは、別府なので終了後に入浴できる温泉が近場に多数点在している。しかも別府八湯温泉まつり開催中なので、そのほとんどに無料(通常時は、大体100円)で入浴することができる。

したがって、参加する場合は、温泉入浴セットと着替えだけは、お忘れなく。

 

ちなみに筆者は、湯ぶっかけ隊長を任命されている。

 

別府八湯温泉まつり

扇山の一面を野焼きする扇山火まつりや駅前通りでの神輿の祭典、湯けむり総パレード、湯ぶっけまつりの他に別府市内の温泉無料開放や市内各地で様々な催しものが行われる別府市最大規模のお祭り。また期間中には温泉を42.195湯巡るフロマラソンや市場内での丼フェス、2019年には、目指せ梅園(温泉)フロラグビーも開催された。4月最初の日曜日が絡む3日間から7日間開催。